不連続殺人事件

不連続殺人事件 坂口安吾 新潮文庫

新潮社の波の9月号だったかな~。坂口安吾の不連続殺人事件の紹介があって、北村薫さんと戸川安宣さんの対談という形だったんですが…それが面白くて、せっかくなので読んでみました。

この小説の特徴はなんと言っても、作家からの挑戦状がついてるんですよね~。犯人当てゲームです。ちゃんと賞金も出るということで、江戸川乱歩や横溝正史、太宰治など、錚々たる顔ぶれのコメントもあったりと…とにかくすごい本です。

さて、もちろん内容には触れませんが、登場人物が多いなぁ~っという感じはするんですが、わかりづらいという感じでもなく、言葉も明確でリズム感があってサクサク読めちゃいますね~。雰囲気も怖い感じや、オドロオドロしい感じじゃなくて…妙にさっぱりしていて、今までに無いような感じです。

残念ながら犯人を当てる事は出来ませんでしたが、解答もあるので大丈夫です。さらに、犯人を動機も含めて当てた方もいらっしゃって、めでたく賞金ゲットしたようです。安吾の感想なんかもあって…色々と楽しめますね~。

また、「アンゴウ」という短編小説も併録されていますが…いいんですよね~。初めて読みましたが…せつない物語です…。

さて、この対談もあとがきとして収録されていますので、読むことができます。対談の中で、アガサクリスティーの作品に言及されていますが…その作品がなんなのか…知りたいんですよね~。なんでも、この不連続に似ている作品があるそうです。ご存知の方は、是非教えてください~。

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